2007年10月17日水曜日

吉野家 びっくりラーメン買収に思う

いっけん、前向きな記事だけど。
吉野家はともかく、この民事再生法を申請した、
びっくりラーメンの中身はひどすぎますね。。
女性客を監禁レイプしたステーキチェーンもあったけど、
そこまで反社会的ではないにしても
あんまりな店舗運営だなぁ、と思う。
絶対行きたくないわね。
行かなきゃいいんだけど、そんなにわからないし。
安かろう悪かろうで我慢するしかないかねぇ。

しかし、それって教育以前の問題じゃないの?
という気がしなくもないけど。
会社って、そんなところから教えてあげないと
いけないんだなぁ、と中小企業運営の苦労を思う。

でもコンビニはこんなにひどくなかったぞ。。
そもそも給料が安すぎる設定だったんじゃないのか??
そこが吉野家HDに参加することで改善されるのであれば、
社会全体としても良い方向になる感じはしますね。

資本集約で、好循環を加速する、という本件のような
ケースを見ると、ポジティブに回転している資本主義って
自浄作用を持ちうるので、健全な仕掛けだなぁ、と思う。

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++
© 2006-2007 Nikkei Business Publications, Inc. All Rights Reserved.
吉野家、次はラーメン
倒産チェーン刷新、M&A攻勢の試金石に
2007年10月16日 火曜日 戸田 顕司
味やメニューだけでなく、社内の風土もすべて抜本的に見直す――。民事再生法の適用を申請したラーメン一番本部(大阪市)からの事業譲渡により、ラーメン分野へ進出する吉野家ホールディングス(HD)が今後の方針を明らかにした。
民事再生法の適用でラーメン一番本部は清算、吉野家HDが約5億円で事業を買い取る。従業員はそのまま引き継ぎ、190あった店舗のうち優良物件と目される約130店舗を引き受けた。この資産を使って、吉野家HDはラーメン店チェーンの展開に乗り出す。牛丼の吉野家、寿司の京樽、うどんのはなまるなどに続く事業となる。

急成長のリスクを警戒
安部修仁・吉野家ホールディングス社長は牛丼単品経営から多角化を進める。
吉野家ディー・アンド・シー常務だった渡部政男氏を中心に、吉野家の店長十数人が立て直しに当たる。既にスープなどの改善を始めた。「とんこつ味は、味を一定水準に保つのが難しいと聞いている。まずは、醤油味で他社に負けないラーメンを作っていく」(経営戦略を担当する吉野家HDの加藤建司専務)。
ラーメン一番本部は1997年4月に加藤博一氏が創業、1杯180円(税抜き)という低価格ラーメンを売りにする「びっくりラーメン」のブランドでチェーンを展開。ところが急激な出店攻勢が資金や人材の不足を招き、売り上げが激減して経営に行き詰まった。そこで、加藤氏は支援を吉野家HDに求めた。

低価格で急成長したが倒産、吉野家入りへ
実は吉野家HDは、支援要請を1度、断っている。今年春のことだ。加藤氏は吉野家HDの安部修仁社長と面識があり、経営譲渡を持ちかけた。これを受けて、吉野家HDの加藤専務は都内のびっくりラーメンに足を運んだ。「商品力があれば、お客様の支持が得られるので再建の可能性はある。しかし、味が決定的にダメだった」。
もう1つ、吉野家HDが警戒したのが、急成長の歪みという外からは見えにくいリスクだ。「勢いだけで成長していただけに、内部には様々な問題を抱えているだろうと容易に推測できた」と加藤専務は話す。このあたりが、過去に急成長で牛肉の仕入れが追いつかず、会社更生法適用を申請した経験を持つ吉野家らしい“したたかさ”と言える。

実際、吉野家HDが内部を調査すると、数多くの問題が見えた。来店客の声では「携帯電話でおしゃべりしながら調理していた」「接客態度を注意したら逆ギレされた」など、店員教育が行き届いていない様子がうかがえた。

また、原価計算もできていなかった。原材料の仕入れ金額は分かったが、自社工場での製造や店舗への配送などを含めた製造原価が管理されていなかったのだ。こうした体制を一新し、ラーメン事業を軌道に乗せていく考えだ。

牛丼依存からの脱却を狙う
外食市場は、人口の減少や持ち帰り弁当など中食の台頭で縮小している。生き残りには、M&A(合併・買収)が不可欠だ。安部社長が吉野家ディー・アンド・シーを改組し、10月1日から吉野家HDを立ち上げた狙いもここにある。「マスマーケットが見込め、我々のノウハウを生かせる分野であれば参入する」と安部社長は意気込む。
ラーメン事業は、ハイデイ日高や幸楽苑などの大手競合がしのぎを削る。この分野で吉野家HDが存在感を示せるか。連結売上高の6割を吉野家に依存する体制から脱却を目指す同社にとって、ラーメン進出は今後のM&A戦略の成否を占う試金石となる。
© 2006-2007 Nikkei Business Publications, Inc. All Rights Reserved.

0 件のコメント: