2007年11月7日水曜日

Gmailは企業で使えるか?

個人的にはすごく賛成。
こんなもの自社で抱える必要はないのである。
でもセキュリティと情報漏えいを考えるとしり込みするわね。
たとえ実態の漏えいは社内関係者の問題でメールシステムの問題じゃなくても。
堅牢なメールシステムを本気で作ると結構大変なので、検討する価値はあると思うけど。
アウトソースしたいとか、ASPモデルで、なんちゅう会社にはぜひとも勧めたい。
でも、これはこれで、ポータルとか情報基盤としての連携性は薄まるので。
そこまでぐぐるかい?ってところが思い切れるかですな。

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Gmailは企業で使えるか

第1回 企業向けに多機能の有料版,浸透はこれから:ITpro

 米グーグルが,コンシューマ向けのWebメール・サービスとして浸透した「Gmail」の企業向けバージョンを提供している。「Google Apps」というアプリケーション群サービスの一部として,Webページ作成ツール,スケジューラ,IM(インスタント・メッセージ),文書作成・共有ツールなどとセットになっている。コンシューマ向けとは明確に分けて,企業向けの機能を充実させた。一般企業向けには有料版と無料版の2種類がある。
 企業向けGmailは,コンシューマ向けGmailをベースにしたメール・ホスティング・サービスの体裁を取る。操作インタフェースはコンシューマ向けと同様だが,企業向けではロゴを変えたり広告を非表示にできる。ストレージを増やすことも可能だ。そして何より大きな違いは,ほかのホスティング型のサービスと同様に手持ちのドメインを使えることだ。つまりメールのアドレスを「~@自社ドメイン」に設定できる。
リッチな機能を自社ドメインでも使える
 企業向けGmailの特徴は「Gmailの操作性」を保ちながら「企業向けに特化したツールやサービス体制」を追加したことである。
 Gmailの操作性とは,コンシューマ向けのGmailで提供してきた大容量のストレージやセキュリティ,検索などの機能をそのまま使えることである。無料で使えるメール・サービスには,米マイクロソフトの「MSN Hotmail」(現在の「Windows Live Hotmail」)や米ヤフーの「Yahoo!メール」などがある。これらを追って,Gmailは2004年に「~@gmail.com」のアドレスを持つサービスとしてスタート。当初から無料サービスとしては大容量なギガバイト級のストレージを利用できたことで,ユーザーから支持を得ていた。
 GmailはWebブラウザから利用でき,メール・ソフトからPOP3やSMTPでアクセス可能である。Webメールの画面はメール・ソフトに近い操作性を持ち,メール本文の画面と受信メール一覧の表示を素早く切り替えられる。セキュリティ面では,スパム対策とウイルス対策を標準で搭載。グーグルが得意とする検索技術を使ったメール全文の検索機能も提供する。

業務利用に向いた機能をそろえる 
企業向けGmailはこうした特徴を引き継いだうえで,業務利用に役立つ機能を付け加えた。グーグル日本法人の大須賀利一エンタープライズセールスマネージャーは,「コンシューマ向けに提供してきた検索,メール,カレンダーなどのサービスを企業が活用できるように,Google Appsとしてまとめて提供した」と説明するディレクトリ・サーバーなどの既存システムと連携するためのAPIなどがそろっている。
企業向けのGmailはGoogle Appsのサービスとして提供されているGoogle Appsというアプリケーション群のサービスに,自社ドメインで使えるGmailやユーザー管理ツールなどが含まれている。
 Google Appsは,4種類のEditionに分かれている。「Standard」は,機能に制限がある代わりにすべての組織に無料提供される。企業向けで有料の「Premier」と教育機関専用の「Education」になると,電話サポートやAPIなどすべての機能を使える。このほか,インターネット接続事業者(ISP)などがグーグルとパートナ契約を結び、そのパートナのブランドでサービスを提供する「Partner」がある。
 一般企業が自社ドメインでGmailを使うには,Standard EditionかPremier Editionを契約すればよい。ただしStandard Editionは,ストレージが1ユーザー当たり2Gバイトで,ドメイン名を自社のものにしたりユーザーを管理したりできるが,利用できる企業向け機能は限られる。
 有料のPremier Editionでは,電話サポートや既存システムと連携するためのAPIを利用でき,「メールの稼働率が99.9%」というSLAも付いている。ストレージは,1ユーザー当たり10Gバイトまで利用可能。料金は100アカウント以上で使う場合で1アカウント当たり年間6000円,99アカウント以下は日本円での料金はなく,1アカウントにつき年間50ドルだ。

企業の情シス担当者の関心は高い
 では企業向けGmailをユーザー企業はどう評価しているのか。ユーザー企業4社の情報システム担当者に聞いてみた。4社の担当者は全員,コンシューマ向けを個人的に使った経験があった。また,いずれの企業も現時点で企業向けGmailを採用していないが,関心はあるようだ。

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