ほほう、という感じ。
たしかに甘く考えているかも。
不用意に信じている、ともいえるか。。。
こんな時代であってもなお、
政府・国家を信じ、依存してしまいますからね。
骨身にしみこんだ「教育」とは大したものです。
ほとんど洗脳に近いもんなぁ。
「赤福」事件は厚労省が何とかするべきと思ったでしょ?
そういう論調は多いし。
でも、あれは厚労省の問題ではなく、株主の問題だわね。
ついついガバナンスの押し付け先を政府に求めるのは
日本人の悲しい性だよなぁ。
政府なんて裏切るものだと見せ付けられても
なお信じてしまうし、依存しちゃうのだよね。。。
国家にコーポレートガバナンスはいまいち非現実。
でも通貨発行権は今のところ国家に依存しているので、
こんな記事になるんだわね。
これを解決するためには。政府の施策を管理しないといけなくなり、
オンブズマン制度なd、正義感あふれる人たちはいるけど、
監視機構を監視する監視システムという無用な重層構造を生み出し、
その結論は行き着くところのない螺旋階段。
そうではなく、小さな政府が最終監視機能だけを持ち、
その下はできる限りオープンにする以外の論理帰結はないわけで。
でもこの議論は、国家とは何か、政府とは何か、
という根本にかかわり、複雑化するのだよね。
カレンシーの切れ目が国家の切れ目、
というのは資本主義化においては正しい。
近代政府は人間だったはずだけどね。。
生産力の切れ目として。
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偽造が簡単な硬貨と金券 (松村テクノロジー社長 松村喜秀氏)2007年10月1日
これまで何度か偽造500円玉の話をしてきたが、硬貨ほど偽造しやすい通貨はない。このことは何度でも指摘しておきたい。
500円硬貨は1982年に500円紙幣の代わりとして登場した。これが旧500円硬貨である。広く流通している硬貨としては世界で最も価値の高い硬貨だ。一方、韓国の500ウォン硬貨は、日本円で価値は50円程度しかない。だが、大きさと重さはほぼ等しい。
この500ウォン硬貨が500円硬貨に変造されたのだ。旧500円硬貨より少し重かったため、ドリルで削り、重さを調整した変造500ウォン硬貨が大量に日本に持ち込まれ、全国の自動販売機や両替機で使用された。
99年には富山県で犯人が逮捕され、2000枚も押収された。
ちょうど同じ年、ある数人のアジア系外国人がわたしの元に大量の旧500円硬貨を持ってきたことがあった。そのうちの一人が「これは偽造品であることは間違いないが、どこが本物と違うのか鑑定してくれ」という。
旧500円硬貨は側面に「NIPPON」と小さな字で刻まれており、造幣局は簡単には偽造できない高度な技術と誇っていた。
ところが、一目見ただけでは、本物と全く変わりない。ルーペで表面を見ても異常はない。表面を削って素材や削りカスを確認しても違いは分からなかった。
さらに、詳しく調べ続けた。すると、裏面に微妙な加工のズレを見つけた。さらに、造幣局が誇っていた側面の「NIPPON」の刻み文字の一部にもわずかな傾きがあった。
それは非常に精巧な偽造硬貨だった。しかし、わたしは持ち込んだ外国人に違いを教えなかった。彼らが、自分たちの作った偽物の精度を確認するために来たのではないかと思ったからだ。
「鑑定料代わりに、1枚くれないか」と聞くと、彼らは「とんでもない」とばかりにわたしから500円硬貨をひったくって、帰って行った。
自慢の新500円硬貨も大量偽造
変造や偽造硬貨の出現にあわてた政府は2000年にデザインや素材を一新した新500円硬貨を発行した。
新500円硬貨の偽造防止策は念入りで、見る角度によって数字などが見え隠れする「潜像加工」、大量生産貨幣では世界初の側面の「斜めギザ」、また「微細点加工」「微細線加工」も施し、材料も白銅から特殊な合金のニッケル黄銅製に変えた。
ところが、2005年2月、東京・福岡・熊本の郵便局で大量の偽造新500円硬貨が登場した。大きさ、重さはもちろんのこと、材質も本物とほぼ同じで、通貨当局はショックだったようだ。
自慢の潜像や、斜めギザなどの加工までは簡単に真似できなかったようだが、自動販売機やATMなどは一般的に大きさ、重さ、材質の電気抵抗によって識別しているので、デザインや表面加工の精度にかかわらず、大きさ、重さ、材質が同じならば通してしまう。
偽札を作るのは大変だが、それに比べて偽コインは簡単だ。連番を振る必要もないので、型が出来ればいくらでも作ることができる。
日本人にとっては500円玉1個は大したことがないかもしれないが、海外ではそれ1枚で1週間も生活できる地域がある。
今後、さらに偽造500円硬貨が出回る可能性があるのだから、それを防ぐためにも500円紙幣に戻すべきだろう。
安易に金券を発行するな
高速道路の回数券は1枚700円という値段にもかかわらず、なぜあれほどいい加減な作りなのかとずっと思っていた。日本人は偽造の危険性に関して驚くほど認識が甘い。1枚700円分もの価値がある金券の偽造が簡単にできることを犯罪者たちが見逃すわけがないからだ。
案の定、2004年に約480万枚、額面総額40億円という巨額の高速道路回数券を偽造していたグループが摘発された。そのとき、既に約350万枚(約25億円)が金券ショップや運送会社に販売されていたというのだから、それに気付かなかった当時の道路公団の間抜けぶりにもあきれる。
逮捕されたのは暴力団と都内の印刷業者や製版業者の社長ら13人で、暴力団に脅されて自分たちの印刷技術を発揮してしまったようだ。その精度は偽造だと分からないほどというが、もともと回数券が大した品質精度でないのだから、日本の印刷技術をもってすれば簡単にできたはずだ。
偽造する側がもちろん一番悪いが、簡単に偽造できるような金券を発行する側も悪い。しかも、その偽造回数券が流通していてもチェックできないような体質が問題だ。
ハイウェイカードも偽造が相次ぎ、日本道路公団自ら2004年に被害総額は250億円規模と発表している。
既に回数券もハイウェイカードも使えなくなったが、それまで放置して犯罪グループや暴力団の資金源となり、我々の税金の無駄遣いになったことは恥ずべき話である。
安易に金券は発行すべきではない。
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