- カルチャとフィロソフィ
- マーケットセグメント
- サービスコンセプト
- サービスデリバリシステム
- イメージ
この「カルチャとフィロソフィ」を中心に4つの構成要素が4隅に配置されるダイアモンドで表現される相互作用によりサービスマネジメントシステムが構成される。
サービスコンセプトとサービスデリバリシステム
この2つはコインの裏表の関係にある。
- サービスコンセプト→カスタマからの見え方
- サービスデリバリシステム→サービスプロバイダからの見え方
サービスコンセプトは顧客にとっての「価値とベネフィット」
ベネフィットは、物理的なもの/心理的なもの/心情的なものがありうる。
サービスはいくつかの要素で構成される「サービスパッケージ」である。
サービスパッケージを要素分解して、整理すると二つに大別して整理できる。
- コアサービス:例 エアラインの場合、顧客を運搬すること
- 周辺サービス:例 コア以外のサービス(Peripheral)
どちらで競争優位を生み出すべきか、の見極めがまず重要。
例1:エアラインの差別化はほとんどが周辺サービス
例2:クレジットカード会社の差別化はほとんどが周辺サービス
顧客が価値とベネフィットを感じるのはどちらか、どこに資源を集中するか、
これが「サービスコンセプト」
サービスコンセプトを実現するものがサービスデリバリシステム
サービスデリバリシステムを要素分解すると3つになる
- 顧客(Client/Customer)
- 自社従業員(Personnel)
- 物理的なツールと施設(Equipment)
製品と異なりサービスは、顧客をシステムの一部に含まないとシステムとして完成しない。
大げさに言うのであれば、開放系のシステムである。
イメージ
サービスマネジメントにおいては非常に重要な概念。
なぜなら、顧客は検証(Evaluate)してから購入(Experience)できないから。
製品の場合は、検証して購入を検討できるが、サービスはExperienceがあってからEvaluationになる。
つまり、提供するためにはイメージが先行することになる。
とてもパワフルだが、とても危険。
なぜならば、
- イメージはひとりひとりによって異なる
- イメージが顧客の期待値を勝手に引き上げる
イメージがよすぎるとそれに向けたサービスレベルが設定されることになる。
それはサービスの継続的な提供の妨げになる。。
カルチャとフィロソフィ
サービスデリバリシステムを維持し改善していく燃料にあたるもの。
カルチャがなければシステムは動かない。
つまり、Assumptionとして存在する。
サービスカルチャは次の3つを同時に意識し満足させるものでなければならない。
それぞれはときにトレードオフとなる。
- Quality
- Profitability
- Efficiancy
そして、上記の3つが、他のサービスマネジメントシステムの各構成要素に影響を与える。
だからダイアモンドの中心になるのだね。
ついつい、CoreとPerepheralの区別を見失い勝ち。
そもそも顧客が何を望んでいるのか(Service Comcept)も言われればそうなんだけど、所与の条件として軽視しやすい。ついついフォーカスをサービスデリバリシステムの、自社部分のみに当てすぎ勝ちになるのだけど、考えてみれば、サービスは顧客とのインタラクションからしか生まれないし、完結しない。
自分がすっかり製品アプローチの改善努力や業務分析に陥っているなと反省しきり。
そういう振り返りとして、かなりためになる領域である。
《ケーススタディ》http://www.asiacase.com/
NANYANGのケース。
fron the case book
“Exploring Best practices in the Hospitality Industry in Asia”:
- The Grand Regency, Rajkot, India [p 117-118]
- Bayview Hotel, Melaka, Malaysia [p 73 -74]
- Out of the Blue Restaurant, Mumbai, India [p 129- 131]
Tata Consultancy Services (TCS)-Talent Acquisition and Development in China
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