2008年12月11日木曜日

仕事が「とても疲れる」、教員は会社員の3倍以上

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●仕事が「とても疲れる」、教員は会社員の3倍以上/文科省委託調査
メンタルヘルスのカウンセリングなどを手がけるウェルリンク株式会社 がこのほど
発表した報告書によると、教員のメンタルヘルス対策が「必要」と認識している
教育委員会は78.6%に上る一方、「十分に取り組んでいる」 のは0.8%に
留まっていることが判明した。
教職員に仕事の疲労度を尋ねたところ、「とても疲れる」と回答したのは44.9%。
一般企業の会社員の14.1%と比べ3倍以上となっている。
また「気分が沈んで憂鬱」「気が滅入る」等、うつ病と関係が深い自覚症状
についても会社員より教職員の方が高かった。
同報告書は文部科学省の委託調査をまとめたもの。 http://www.welllink.co.jp/press/files/kyoin_summary_2008-10.pdf
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聖職だけに放置されてきた領域に、ふつーのサービス事業体としての意識でのこういった調査が行われるのは大変好ましいことですね。ちゃんと支えない代わりに口も出さない、という聖職ゆえの聖域化は結局、最前線のフロンオライナとしてもしんどいし、成り立たないってことですよね。しょせん、人間なんだ、ということを前提にビジネスモデルや雇用モデルを組みなおす取り組みが必要でしょうね。こんなことって一般企業では当たり前なんだから。製造業では当たり前のことがサービス業では全然達成されていないってことが多い。それは、製造業は代替可能を前提としている一方で、サービス業は代替可能性が低いことを前提としているがゆえに、システム化しないというかその効果を甘く見ているというか、システム化を諦めているゆえに、フロントライナをケアしないことが原因だったのだろうかしらね。でもなんとか代替を視野に入れた仕組みづくりができてきて、プロセスの一部としての人間を考えるようになっているので、良い傾向なんじゃないかと。こんな病んで疲弊している人たちに明るい未来は託したくないわね。再生を考えなきゃねん。

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