2008年10月5日日曜日

階層化している中学受験向けサービス

いやはや、中学受験もたいへんですね。少子化だけに一人の子供あたりにかける教育費が上がっているので、こういうことが可能なのか、と思います。
「中学受験専門の家庭教師ドクター」だそうです。
おいらが個人的に何がすごいと思ったか、というと、あくまで、塾の補完機構として家庭教師を配置している点である。つまり、家庭教師or塾という対立構造におくのではなく、あくまで塾を「正」として、その補完に効果を限定している。大げさに言うとネットワーク外部性をレバレッジしているかんじかしらん。
なので、「中学受験専門のプロ講師集団(SAPIX・日能研・四谷大塚の講師)が運営」という売り文句が成立する。
最初に見たときには非常に違和感があった。なぜなら、塾のSubstantialとして家庭教師を考える、という思い込みがあったため、上記の売り文句は組織への裏切り行為となるのでどうして成立するんだろうかしらんと思ったまでであるが、世の中、そんなに甘い次元ではなく、すでに両方を同時に採用するという選択肢が登場するんですね。。認識を新たにしました。
単層のレベルではなく階層化したサービスを両方購買する必要があるんだなぁっと。いやはや、いまや常識なのかもしれないけど驚きました。
でも、塾の特性に応じて成績を伸ばすための手法を提示しているところ、あと、Frontlinerである家庭教師とBackSupportの「プロが直接相談にのってくれる」というシステムは、非常に安心感を生みますね。
サービスとしてはプロフェッショナルタイプのサービスなので、Frontlinerのパフォーマンス依存になるところをうまくカバーしたシステムだと思う。

比較的情報提供も豊富で好感が持てるんじゃないでしょうか?

しかもこのビジネスモデルがすばらしいところは、リソース(講師陣)のリスクが比較的少ないところである。本業の塾と、ビジネス的にもリソース的にも依存可能であるため、本業へのオプションとしてこのビジネスに参画できる。ここはすばらしい。

サービスコンセプトはかなり好感が持てますが、そんなに費用をかけられる層がどれくらいあるのかがサービスビジネスとしては興味深いところですな。

0 件のコメント: