2008年10月23日木曜日

ストレスとメンタルケア

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約6割が「仕事でのストレスある」/労働者健康状況調査、厚労省
厚生労働省が10日発表した「2007年労働者健康状況調査」結果によると、
仕事でのストレスが「ある」と答えた労働者は58.0%で、前回(02年)調査の
61.5%より減少した。ストレスの内容は「職場の人間関係」(38.4%)、
「仕事の質」(34.8%)、「仕事の量」(30.6%)が上位を占める。一方、従業員
のメンタルヘルス対策に取り組んでいる事業所は33.6%で、前回の23.5%と
比べて増加。事業所規模別にみると、「1,000人以上」では9割を超えている
のに対し、「100人未満」では5割未満となっている。 http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/saigai/anzen/kenkou07/index.html
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セクハラ・パワハラの訴えが増加/働く人の電話相談室集計
日本産業カウンセラー協会と連合はこのほど、「働く人の電話相談室」 に
寄せられた相談結果を公表した。「職場の問題」に関する相談が全体の
約3割を占め、そのうち「セクハラ・パワハラ」に関する相談が23%で最多。
同協会の原康長・事務局長は、「働く人を巡る基本的な権利が危うい状況
にあるなか、大変な問題が生じている実態が明らかになった」とコメントしている。 http://www.jil.go.jp/kokunai/mm/dantai/20081015.htm
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なんというか、矛盾を感じるのだよねぇ。
なにって、昔に比べて総労働時間は減少しているはずなのに、この手の問題が増えているのはなぜなんでしょう?結局、高い生産性と集積度によってストレスが増加しているってことかしらん。
そろそろ人間の処理量を超える情報が問題になっているんじゃないのかしらん。
メールを読むのが仕事っていうのは「なんだかおかしい」と思っているけど、ついついその情報処理に時間が割り振られるように思える。
それとも昔からあった問題にラベリングしてみたら問題が増えちゃったっていう、ラベリング効果なのかしらん。病気って名前をつけると増えちゃうんですよね。ハラスメントも一緒。今まで気にしなかったマジョリティの層までが問題意識を持ってしまうので増加する。そういうところは意識して、上記の事務局長は発言しているのかしらん。甘い認識なのかもしれないが、こういった人権派の意見って、何かを代表しているようでいて非常に偏っているので、冷静ではないし公平ではないと感じる。子供の「みんなが持っているからおもちゃ買え」というロジックとほとんど50歩100歩と思えてならない。
問題が無いとはいわない。ただし、それを声高に騒ぐと問題が希薄になり、実は問題の本質から遠くなる、ということを懸念しているのである。

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