2008年9月15日月曜日

賃上げの日中比較

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民間主要企業の今春賃上げ率1.99%/厚労省
厚生労働省は9日、2008年民間主要企業の春季賃上げ
要求・妥結状況を発表した。賃上げ妥結額(加重平均)は
6,149円、賃上げ率は1.99%となり、昨年の調査結果を額で
259円、率で0.12ポイント上回った。集計対象企業は、
資本金10億円以上で従業員1,000人以上の労働組合のある
企業の うち、妥結額(定期昇給込みの賃上げ額)等を把握
できた243社。
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2008/09/h0909-1.html
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中国最近の最低賃金事情
中国で最低賃金の引き上げが相次いでいる。上海市など
多くの外資企業が集中する沿岸部を中心に
昨年比10%〜20%の上昇。賃金の上昇は消費者の購買力を
底上げするなどプラスの効果が大きい反面、原材料の高騰や
人民元高などが重なって、企業に対する負担を重くしている。
http://www.jil.go.jp/foreign/jihou/2008_9/china_01.htm

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こんなところに差があるのでは、従業員のモチベーションに差が出て
成長力の差がループ的に影響してくるよねん。
給料の期待成長率が10倍違うというのは、やはり大きく違う。
年々、最低賃金レベルで10%増加するということは、トップレベルの
増加率たるや驚くものになるでしょうね。倍倍ゲームすら想像できる。
日本の会社ではさすがにそれは期待できない。
結局それを吸収するのが転職というサイクルになるわけで。
でももしかして、そんな増加率に興味がなくなったのかしらん、
先日お知らせしたとおり、若者は就社意識が高いのだわね。
すると、やはり、いわゆる「下層社会」を形成することで、
下層で無い部分は成長率が低く社会変動も少ないけど、
下層社会は成長率が高いうえに変動も激しい、
というような構造にして全体の上昇率を維持するような社会が
今後期待される社会になるのかしらん。
移民を受入れながら社会の成長を維持する図式はそんなところか?
そうでもしないと成長しなくなるわよね。まぁ、成長しない、という選択もある。
しかし、江戸時代リターンズっぽい政策はこのご時勢成立するのか?
中国ですら破綻気味だしなぁ、鎖国は厳しいよねぇ。。
難しい話になるのだね。。

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